高校生のとき拒食症で体重が28㎏まで落ちたと話してくれる菅本香菜さん。
現在は”旅するおむすび屋”として全国各地を旅しながら地元の食材と地域に根ざして
暮らす人たちを取材しながらおむすびのイベントを開催しています。

拒食症で苦しんでいたときは食べることもできず、食べたいのに食べられない。
そんな葛藤に苦しむ日々。
命の危険と向き合った日々を過ごしていたそうです。
今ではそんな当時の姿などまったく想像できない程、
きらきらと輝く笑顔で元気に活躍しています。
でもそんな経験があったからこそ
食べることの大切さを身をもって「おむすび」を通して伝えてくれているのでしょう。

 

菅本香菜さんと出会ったのは4年ぐらい前になります。
友人の元総合格闘家である大山峻護さんからのご紹介でした。
東京にいる間に会いましょう。と限られた時間に東京駅まで来てくれて
話しをすることができました。

「おむすび」を通して全国各地の食材や地元の人たちを紹介していきたいです！」
菅本香菜さんの笑顔の下に固い決意を感じた瞬間でした。
それからはあれよあれよと大活躍。
クラウドファンディングにも挑戦し、現在は47都道府県をまわりながら
各地の食材とおむすびを握る人たちを紹介する本の出版に向けて旅を続けています。
来年の公開に向けて菅本香菜さんを紹介する映画も現在2本が同時に撮影中です。

先週1週間は島根で菅本香菜さんとマネージャーの”もんちゃん”こと前田さん。
カメラマンの”なおくん”3人と一緒におむすびの旅をしました。
Iターンで雲南市に在住している田中学さんも島根をとっても楽しく
ナビゲーターしてくださいました。

心が触れ合う。。。というよりも
もっと深～くの魂のようなものが触れ合うような出会いの数々。
自分のふるさとをまた深く愛することができる心地よい時間でした。
昔から知っている島根の人たちをもっと好きになる再会の時間でもありました。

事前の打ち合わせのなかで島根の食材でおむすびに合う食材を香菜さんらに
紹介しているときに紹介したくなるものがどんどん浮かぶのも
嬉しい発見でした。

海のもの、山のもの、畑のものあれやこれやと限りなく浮かぶのです。
そして同時におむすび（米）の無限の可能性をも感じることもできました。

香菜さんが握るおむすびは欲や押しつけが全くなくて、
なんとも優しく自然な美味しさです。
それはきっと香菜さんのなかからあふれ出ている
「これを食べてほしい」「美味しく食べてほしい」という欲ではなく、
ただただ握って分かち合いたい。
という自然なおもいがにじみ出て握られてでる
うま味に包まれているような気がしました。

私も香菜さんをとおして、
島根のここを見てほしい！
島根のここがいい！
そんなふうに押し付けたり、進めたりするのではなく、
まずはふるさと島根に来て、ただただ感じてほしい。
そんなふうに大切な人たちを島根に案内したいと思いました。

島根でお世話になった皆様、大切な時間をともに過ごしてくださって、
ありがとうございました！！