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「おいしいハートを大切に」

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  • 石原奈津子ブログ

「食事」が変わるとき。でも変わらないこともあります。

  • 2022.01.11

巣ごもり需要で冷凍食品の売り上げが伸びています。
私も先日、神楽坂にある『ピカール』の専門店に立ち寄ってみましたが、
若い女性から中高年層の女性たちで店内は賑わっていました。
SNSで見栄えするのも『ピカール』人気の要因だそうです。

冷凍食品の売り上げ増加の背景には、
肉、野菜、海産物の素材だけではなく、デザート、パン、麺、総菜も
高品質で美味しくなっていることが断然に人気の秘訣です。
そして、同時に外出を控えたい人。
手軽に調理をしたい人。食品ロスを減らしたい人。
そのニーズにもしっかりと応えています。

調理をすること。手間をかけること。
調理過程の香りを味わうこと。
それらはますます希少価値のある「体験」になっています。
手料理することがいい、悪いと決めつけるのではなく、
「食事」の在り方が大きく変わる転換期だということを、
理解することが大切です。

日常的なケの日には「冷凍商品」や「惣菜」「ベースフード」を食べる。
ハレの日には“手間をかけて調理する”。
これまでの日常的(ケ)な食事と非日常的(ハレ)な食事が逆転しています。

だからこそ、手作りすることも希少価値となり
「食の体験」をする機会はますます求められています。

時代の変化とともに「食事」は変化していきます。
でも、変わらないことは、
「食べることは、生きること」「生き方は食べ方」です。

どんな「食事」を提案し、「食べることの大切さ」を伝えていくべきか、
それを日々、学びつづけ伝えているのが
「食育コミュニケーター」の皆さんです。
今年も多くの食育コミュニケーターの皆さんと地域に根ざして活動できることを
楽しみにしています。